シマノのチェーンには、上からデュラエース、アルテグラ、105・・・とグレードがありますが、具体的にどう違うかご存じですか？チェーンには思った以上に、様々なテクノロジーや製造ノウハウが詰まっています。チェーンはドライブトレインのスムーズな作動に重要な役割を果たす要素であり、同時に交換することによって最も手軽に大きな効果を感じやすい部品でもあります。

チェーンは、アウターリンクとインナーリンク、ローラーで構成されています。

シマノチェーンの特徴はSIL-TEC(シルテック)＝超低摩擦表面処理です。シンプルで優れたコーティング加工のシルテックは、フッ素加工によってシステム性能を向上させる先進的な表面処理方法です。通常のチェーンと比べて、スライド回転摩擦走行中のノイズが-60%(-2.7dB)、泥はけ性能+30%、耐摩耗性+20%向上しています。

最上位グレードであるDURA-ACE(12速)チェーンには、耐久性と効率を求めてアウターリンクとローラー部にSIL-TEC加工を、インナーリンクにクロマイジング処理(金属をクロム処理することで耐摩耗性が向上)が施されています。さらに、中空ピンを使用することで242gと軽量に仕上げています。

ULTEGRAチェーンは、アウターリンクにはSIL-TEC加工の次に優れているグレー(表面処理)を、インナーリンクとローラーには、クロマイジング処理を施し、フロント・リアそれぞれのシフティングに最適化された左右非対称形状のリンクがスムーズで信頼性の高い変速性能を実現、優れた効率と静音性、高寿命を両立しています。平均重量は252g。

コストパフォーマンスに優れたシマノ105チェーンは、インナーリンク表面にSIL-TEC加工を施し、正確なシフティングパフォーマンスと高い耐久性を備えています。

チェーンの寿命は一般的に3000km~5000kmと言われていますが、走行環境やメンテナンスによって大きく変わってきます。チェーンの状態を確認するにはチェーンチェッカーで計測する方法があります。

チェーンの性能を最大限に発揮し、寿命を延ばすには定期的な洗浄と注油が必要です。
メンテナンスについてはこちら→クリーニングのすすめ

定期的なチェックとメンテナンスで愛車を良い状態に保ちましょう！

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