スペシャライズドより、MTB用Hillbillyタイヤが発表されました。特徴は、地面を捉えるセンターノブと大きなショルダーブロックのトレッドパターン（MTBタイヤ特有の凸凹したタイヤ形状）。さらに、高い振動吸収性と最高のトラクションを実現したT9（トレッドコンパウンド9）を採用している点です。大自然の中を駆け抜けるMTBライドには様々な路面コンディションが付き物です。Hillbillyタイヤなら急勾配や、まともにグリップしないほどふかふかの路面、ウェットコンディションなどの極端に激しい下りなどに対しても路面をしっかりと捉え、バイクの挙動が予測しにくいセクションでも落ち着いて安全に操作できるような設計がなされているので、安心してMTBライドを楽しむことができます。

ではタイヤの特徴を見ていきましょう。ノブ（凸の部分）はやや高さがありますが、ダウンヒル専用タイヤほどの高さはなく、輪郭がやや丸みを帯びているため、中央のノブが地面に食い込みやすくなっています。さらに、ショルダーノブにはBlock-In-Blockデザイン（ブロックの中にブロックを配置）を採用することで、タイヤ構造の強化に貢献しています。

優れたトレッドパターンは地面にしっかりとノブを突き刺し、制動力やトラクションの要となる重要な要素ですが、それと同じくらい重要なのが、トレッドコンパウンドです。コンパウンドはタイヤを構成するゴムの種類です。Hillbillyタイヤではスペシャライズド独自のT9というトレッドコンパウンドを採用しています。

スペシャライズドのMTB用トレッドコンパウンドにはT5、T7、T9の3種類があり、数字が小さいほどスピードと耐久性に優れ、クロスカントリー向けのエピックやチゼルのタイヤに採用されています。数字が大きいほどグリップ力と振動吸収性に優れており、エンデューロやダウンヒルバイクのタイヤに採用されています。

Hillbillyタイヤに対する評価が高い点は、コーナリングからの立ち上がりの滑らかさです。ショルダーノブからセンターノブにかけてノブの高さがほぼ同じで、ノブ同士の最適なクリアランス設計がなされていることで、切れ目のない自然な立ち上がりを実現しています。MTBシーンでは「ジャンプは見せるため、コーナーは稼ぐため」と言われています。優れたコーナーリングは短期間でライディング全体に大きな違いを生み出し、他のライダーたちに秒単位の差を付けられるようになるのです。

Hillbillyタイヤは、エンデューロやダウンヒルなど下りに適した設計がなされていますが、そのグリップ力やコーナリングの安定性はスタンプジャンパーなどオールマイティなモデルにもおすすめです。ぜひお試しください。

暑さがひと段落して、屋外でも快適に過ごせる秋はアウトドアスポーツのベストシーズンですね。秋のトレイルをHillbillyで駆け回りましょう！

　

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